豊胸術
バストアップのために脂肪を注入する方法と、バッグプロテーゼを挿入する方法とがあります。脂肪注入法はおなかや太ももなどの部分から脂肪を吸引して、バストの脂肪層に注入します。バッグプロテーゼ法は、乳腺下、または大胸筋下にバッグを挿入します。
生理食塩水
人間の体液と同じ浸透圧に調節されたナトリウム(Na+)と塩素(Cl-)という2つの電解質を含む水です。その生理食塩水を完全無菌処理されたシリコン製の膜の中に注入したものをバッグとして使用します。万が一漏れるようなことがあっても、体液と同じ成分ですので、身体には無害で、尿として体外へ排出されます。
シリコン
シリコンは、有機ケイ素樹脂を原料として作られ、流動性があり動きが自然な液状のものと、シリコンが流動せず、もし漏れた場合でも体に流れ込む心配のないコヒーシブタイプのものがあります。
ハイドロジェル
ハイドロジェルは、さまざまな医療の現場で使われている製品です。組織に適合性があり、吸収された後、体外に排泄されます。美容外科では豊胸術に用いられるバストアップのためのバッグの中身のひとつです。
生理食塩水に高分子のポリマーを加えてジェル状にしたもので、製造会社により高分子ポリマーの種類が異なります。多く使用されているのは、フランスのアリオン社製のCMC(カルボキシ・メチル・セルロース)というジェルです。バックが破損しても安全な物質とされています。
プロテーゼ
鼻やあごなど、形成したい箇所に挿入される手術材料のことをいいます。人間の軟骨に近い素材で、人工心臓や人工関節の素材として用いられているものです。変形や変質もなく、患者の希望にあわせて加工したプロテーゼを挿入することで、鼻やあごなどラインを形良くすることができます。
インフォームドコンセント
医師による十分な説明と、それに対する患者の理解、同意の上で治療を行うというものをいいます。例えば、手術を受ける前に、どのように切開し、どのような麻酔薬を使用するのかといったことや、術前、術後のケアの内容などを医師から十分に説明してもらい、納得した上で手術を受けることをいいます。
陥没乳頭
乳頭が突き出さずに、常に凹んでしまっている状態をさします。授乳機能に影響を与えたり、陥没している部分に老廃物がたまり、炎症をおこす場合もあるので、治療が必要とされています。
巨大乳輪
乳輪が大きいことをいいます。出産や授乳を経て拡大する場合もあり、また一般的に個人差のあるものです。
脂肪注入法
太ももやおなかなど、気になる部分の脂肪を脂肪吸引で取り除き、その脂肪をバストや頬、こめかみなど、ボリュームを出したい部位に注入する方法。自分の組織を用いるので、異物反応がおこらないとされています。
垂れ乳
授乳や加齢にともない、胸がたるみ、垂れ下がった状態をいいます。健康状態への影響はありませんが、見た目の美しさの点から改善を望むひとが多いと言われています。
大胸筋
バストは乳腺組織、肋骨、大胸筋、小胸筋、脂肪組織などで、形づくられています。大胸筋は腕を動かす筋肉で、乳腺組織の下にあります。豊胸術では、豊胸用のバッグを大胸筋と肋骨の間に入れる大胸筋下法と、大胸筋の上にある乳腺下に入れる乳腺下法がある。
大胸筋下法
大胸筋下法は、脇の下を1〜3センチ小切開し、そこから胸の方に向かって大胸筋の膜の下にスペースポケットを作り、豊胸用のバッグを挿入する方法です。ワキの下の自然に存在するシワに沿って小切開するため、傷跡はほとんどわかりません。
乳腺下法
乳腺下法は、脇の下か、乳房の下のどちらかを切開し、そこから乳腺の下に豊胸のバッグを挿入する方法です。元々ある程度のバストのある方や、授乳後かなり垂れてしまった方のバストアップに適しています。
乳腺
授乳をするための器官のこと。乳房の皮下脂肪に包まれて、存在している。バストの大きさや形は、この乳腺組織の発達の度合いと皮下脂肪の量で決まってくるとされている。
乳頭縮小
乳頭が大きいことをいいます。乳頭の大きさは先天的なものであったり、妊娠・授乳によって拡大することが多いのですが「乳頭肥大」が性経験の豊富さを示すと見られてしまうことから、乳頭を縮小させるこをと希望するひとが多いと言われています。
乳輪縮小
胸の大きさと比べたときに大きいと思われる乳輪(乳頭の周りの部分)を縮小させることをいいます。
ダウンタイム
施術してから回復するまでの期間のことをいいます。美容整形の治療では、麻酔による腫れや手術に伴う腫れ、むくみ、アザなどができやすく、日常活動が制限されることがあります。
アフターケア
美容整形などの手術後に、健康や施術の質を保つためにも適切に必要とされるものです。通院または自宅などでの、適切に行われる必要があります。